今回はFXのリスクのなかでも最も重要な為替変動リスクについて書いてみます。
先日書いたもので重要なポイントは「為替相場に変化がないと仮定する」というところです。
実際問題、為替相場が1年間全く変動しないということはありえません。大きく動く通貨なら数十％の変動もありえます。

そこで前回の計算に1年後、為替相場が２０％下落したとして再度計算しなおしてみました。
さてさて結果は・・・

■ 外貨預金 ■
100万円でドルを1万ドル買います。
某銀行のドル預金1年物は利率約3.5%

つまり1年後には
10,000ドル × 1.035 = 10,350ドルになります。

為替相場が２０％低下して
10,350ドル × (レート) 80円 = 828,000円

往復コストが1ドルにつき2円かかるので
10,000ドル × 2円 = 20,000円

828,000円 － (コスト)20,000 = 808,000円

最終的な損失は192,000円です。
100万円が808,000円になってしまいました。

■　 FX　 ■
前回と同じく100万円で5万ドル買います。
500万の運用ということになります。
利率も前回と同じく

アメリカ政策金利・・・4.75%
日本政策金利・・・・・0.1%

で4.75 － 0.1 = 4.65%

つまり1年後には
50,000ドル × 1.046 = 52,300ドルになります。

為替相場が２０％低下して
52,300ドル × (レート) 80円 = 4,184,000円

往復コストが1ドルにつき5銭(0.05円)かかるので
50,000ドル × 0.05円 = 2,500円

4,184,000円 － (コスト)2,500円 = 4,181,500円

5,000,000円 － 4,181,500円 = 818,500円

最終的な損失は818,500円です。
100万円が181,500円になってしまいました・・・


最終的に

利益計算は
外貨預金・・・15,000円
　 FX・・・・・・227,500円

損失計算は
外貨預金・・・－192,000円
　 FX・・・・・・－818,500円

という結果でした。
細かい部分での誤差はかなりあると思いますがイメージはこんな感じだと思います。やっぱりリターンが大きいとリスクも大きいですね。
でもリスクをきちんと理解し管理できればそれなりの利益を上げられると考えています。

FXのこと色々書いて自分自身ちょっと勉強になった。
次からは私の運用メモとなりますので。